今回の目的の一つが、こちら京都文化博物館で開催されている特別展「和食」でした。
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10時開場に合わせて到着。来たことのない場所でしたが、結構威風堂々といった感じの建物で、何人かすでに待っておられました。

Contents
ユネスコ無形文化遺産の和食
和食というのは、当たり前に普段からそのあたりにいくらでも存在していて、あらためて「何?」と言われると、たとえば醤油とか味噌とか、刺身とかすき焼きとか……いくらでも挙げられるけど、何? と言われると難しいものだな、というのが今回の感想まとめです。
たとえば……オムライスは? ナポリタンは? ラーメンは???
とはいえ、確実に「和食」と言ったときに私たちの共通認識で何か「ある」のは間違いないのではないかな? と思います。それを言語化して、さらに「博物館的に」展示したのが今回の特別展なのかなぁ? と。
和食のルーツ
最初の方は、ルーツの話。

ルーツと言っても、いわゆる「起源」とか「時系列」という意味もあれば、上記のように、和食の数々が複雑にお互いを作りあっていること、それから上記の「米」「大豆」などがお酒や醤油、味噌、などになる過程、と言った発酵に関連するところまでいろいろ。
再現コーナーの迫力
そののち、各時代の食文化の再現コーナーへと移ります。こちらの入り口は、浮世絵の世界から「花火見物の屋台」のようなものや、文献から再現された各種の食事など。

こちらは織田信長の饗応膳、この中の本膳は、上記まとめ記事に載せています。

こちらは左下の三膳。手前の二つは汁(鶴と鱸)で、カニと焼き鳥、貝。
一方こんな豪華なものではなく、懐石料理の方はこんなでしたよ、というのが並べてあるのが「なるほど」な感じ。

こちらは量的には質素でも、季節感と、暖かいものは暖かいままで、とか、上記の「饗応」とは違う感じがあります。でもお汁が二つなんですよね(ご飯の横が味噌汁、その右にすまし)
で、時代が移っていき、明治維新以降の「宮廷フランス料理」とかがあって、その次が近現代。
サザエさんの食卓
個人的にはこの「あぁ、こんなだったかも」という感覚が面白かったです。
「こんなだった」が、実際の食卓がこんなだったか、テレビで見てた食卓がこんなだったかも、すでにぼんやりであやふやなのですが、でもそういう気持ちになりました。
タイトル画像は波平さんの夕食。
それから、端々で出てきた料理の再現。

左からカレーライス(全掛けなので、麻婆豆腐みたいに見えます)、ラーメン、とんかつ。
記載しだすときりがないのですが、このあたりが最後にあったこともあり、妙なノスタルジーとともに、特別展「和食」を後にしました。
常設展? も
その後、別のフロアにある常設展? も。
一つは、羅生門のプロジェクションマッピングなどもある、京都の町のエリア。祇園祭に関連するいろいろなものも展示されていました。

もう一つが、弥生時代後期の、京都北部の遺跡等の紹介。

見まごう事なき水銀朱。同時期の西谷墳墓群を見ているので、この時代に、こんなに距離が離れていても、同じような文化があったんだなぁと感激というか、感慨深いというか。
こちら(現地)には、また機会があれば行きたいなと思いながら、京都文化博物館を後にしました。
本日もお読みいただきましてありがとうございます。
書くの大好きソムリエ&料理研究家。文章長め、肴多し。
現在岡山県のスーパーマーケットでシステムのお仕事をしています。
※(2019年11月より骨髄線維症治療に伴う造血幹細胞移植のため休職、2021年春仕事に復帰しました)
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