さて、酷暑もいよいよ大詰めを迎えてきましたが、みなさんそうめんを食べていますか? 揖保乃糸といえばそうめん、そうめんと言えば揖保乃糸というくらいメジャーな揖保乃糸、実は帯の色の違いによって、等級が違うことをご存知でしょうか? 手元に二種類あったので、食べ比べてみました。
Contents
初めに
夏のメニューのお助けと言えば、そうめんですよね。このそうめん、三輪とか小豆島とか島原とか。うどんや冷や麦もあちこちに名産のものがありますが、何と言っても一番知られているのは揖保乃糸ではないでしょうか?
この揖保乃糸、スーパーマーケットで売られている(よく特売もされていますね)そうめんは「赤帯」 ですが、実は黒や金、紫などがあるのをご存知ですか? と言っても、金や紫はほぼギフト商品でしか売られていないのですが……
先日、ギフトカタログに色々載っているけど、違いが分からないというお客様の声を受け、私もあらためて知ったこともあったので、家に2種類あったこの機会に比べてみました。
なお、今回は赤と黒。それ以外の違いについては揖保乃糸のホームページをご参照ください。
「揖保乃糸の特色」
パッケージ
スーパーマーケットの店頭で売られている赤帯と黒帯のおそうめんの袋を並べてみました。こうやってならべると、雰囲気違い過ぎて、同じメーカーのおそうめんの級違いとは思えないですねー(笑)
左が上級(赤帯)、右が特級(黒帯)です。外装の袋がそもそも、ビニール袋と、和紙にコーティングをした袋の違いがあります。
中身
中身を出してみました。と言っても、束の状態だとよくわからなかったので、一本ずつ並べてみました。上の黒帯の方が細いのが分かると思います。でも食べた時の感触にくらべて、意外と違わないんだな、という感想です。
ちなみにお値段は特売の上級と特級(ほとんど特売にかからない)ではおよそ倍近く違うと思います。
ゆでる
ゆでました。
ゆでると、さらに見た目での違いは分からなくなりますねー。食べた時の感触があまりにも違うので、正直見た目ももっと違うものだと思ってました。
ちなみにゆで方は色々あると思いますが、私はびっくり水を使ったゆで方をしています。
ゆで方
お湯はたっぷりめ。1把につき1.5Lくらい、を沸かします。火はずっと強め。沸騰したらばらばらっとそうめんを入れて、一瞬おさまった水がわーっと沸いてきたら、200mlのお水を入れます。再度わーっと沸きあがったら出来上がり。たしか高校の家庭科で習った方法ですね。袋には〇分茹でるとか書いてあったりするのですが、1)火力によって違うのでは? 2)時間ってどこから計る? などがイマイチよく分からないので、おそうめんはこのゆで方をしています。
茹で上がったら、流水でしっかり洗い、引き締めて出来上がり。この時期の水道水はぬるいので、氷も使って冷やしますが、浸けっぱなしはよくないみたいですね(私自身はのびてる気がしてあまりしていませんでしたが)
ということで、出来上がりです。2把やっぱり多かった!! ですが、食べ比べたのは初めて。上でほとんど見た目は変わらないと書いたのですが、食べると違いがすごくよく分かります。
上級の方が、ちょっとふわっとした感じというか、むちっとした感じ。一方で、特級は絹糸というか、強さがあり、歯ごたえもしっかり(細いのに!)しています。あと、つゆが上級は「まとわる」感じですが、特級は毛細管現象みたいに、そうめんの間をするするーっと伝ってくる、という感じがあります(感じ方は個人の感想です)
私は初めて特級を食べた時から特級派なんですが(ない店もあって悲しい……)食べ比べると「これは……このみだな」とおもいました。お値段は上記のようにほぼ倍半分違いますので、食べたい気分に合わせて食べればいいかなと思います。また、特級は結構しっかり主張のある味なので、そうめん自体の味を楽しみたいときに、上級は色々なアレンジに、という使い分けもいいかなと思いました。
もう数日で立秋、そうめんでこの暑さを乗り切りましょう。
本日は地元の花火大会で店舗の応援です。明日のブログはお休みさせていただきます。
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如月 ローズ文章も書く、ソムリエ料理研究家
岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
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