松江の味を楽しむなら大衆割烹なわのれんで

なわのれん

さてしつこく書いてる今回の旅の目的。いよいよ夕食はなわのれんで。おまかせコースと単品料理、がっつり堪能してきました。

はじめに

今回の旅の目的、ということでなんどもすでにご紹介した大衆割烹なわのれん。実は私が大学時代にほぼ4年間(1年生の4月から4年生の3月まで)アルバイトをしていたお店でもあります。
懐かしい、と書いたのは松江の味を楽しめる、ということと、そもそもここが私に調理の基本などをかなり教えてくださったお店だから。

アルバイト時はもちろん、例えば親が遊びに来た時、就活の内定者の懇親会の幹事をすることになった時、などさまざまな時にも利用していました。
大学生の良く使うような安い居酒屋ではなく、銀行関係のややシニアなお客様の多い、割と落ち着いた、でも「大衆」の名の通りカジュアルなお店です。

私となわのれんについての詳しくはプロフィールをご覧ください。

プロフィール

ということで、3年前の秋以来、久しぶりではありますが、今回の松江の旅の目的として、行ってきました。

ロケーション

松江の町の飲食店街は大きく二つ、大橋川の南にある伊勢宮と、北にある東本町です。今回訪れた「大衆割烹なわのれん」は東本町エリアのお店。

大衆割烹なわのれん

宿泊した松江シティホテルからは徒歩で5分程度、東本町にはビジネスホテルも少々あるので、ビジネスで訪れた方にも行きやすい立地です。

東本町の大通りから、一本南へ。大橋川に向かって歩くと左手にお店があります。
訪れた時期が時期だったため、忘年会でかなり予約のお客様が多かったらしく、また翌日の予約も大口が多いとのことで、予約のみでの営業となっていました。
ということで、カウンター貸し切りでしたよ……
まずは生ビールでスタート

おまかせコース

ここのおすすめは、まずはおまかせコースです。以前は5品2000円で、5品目を主食的なものにするか、つまみのようなものにするか(串焼きなど、日によって違う)の選べるタイプだったのですが、今は5品2000円と6品2500円の2タイプ。どちらもお得なのですが、私は今回、単品で頼みたいものが沢山あったので、2000円のコースにしました。
カウンター横のホワイトボード
こんな風に、カウンターから入り口を振り返ると、ホワイトボードに今日の内容が書いてあります(ただ、多分行った日はこの内容ではなかったので、前の日のが残ってたのかなー)

小鉢はサーモンマリネ。
サーモンマリネ

お造り3品と、鴨のなべ焼きがすでにセッティングしてあります。生ビールをいただきつつ、女将さんと懐かしい話をしつつ、がんがん食べます。
焼き物は銀だらの照り焼き。
それとこれはサービスメニューにしてもらったようで、5品目が串焼きではなくステーキが。

銀だらの照り焼きをいただく頃になると日本酒が飲みたくなり、ひやおろしのセットをいただきました。

ひやおろしの飲みくらべセット

ひやおろしの飲み比べセット

李白の特別純米、豊の秋の純米、國暉の特別純米、七冠馬の純米、開春の純米超辛口、と豪華な地酒のラインナップです。
おかみさんは「もっといろんな日本酒をそろえたいなと思うんだけど」とおっしゃっておられましたが、外から見ると、このラインナップで十分満足ですよ~~~

単品料理

ひやおろしで調子づいてきて、単品料理に移ります。

赤貝煮

赤貝煮県外の方は赤貝というと刺身の赤貝を思い浮かべるのでしょうか? 松江ではいわゆるサルボウ貝を赤貝と呼び、中海のものが有名ですが、これを醤油などでちょっと甘辛く炊いていただきます。
忘れられない松江の味です。
米子の居酒屋にもあったので、米子でも同じように食べると思うのですが、このエリアの独特の食べ方の気がします(* 本日職場でこの話をしたところ、鳥取県でも中部エリア~琴浦や倉吉辺りでも食べるようです)

サザエのつぼ焼き

サザエのつぼ焼き
こちらは大きさも色々ですので、時価になります。基本的に2個。これもまた、思い出の味。今もあるかどうかは確認し忘れたのですが、当時は入り口に水槽があって、サザエのつぼ焼きのオーダーが入ると、そこから取ってきて板場に渡す、というのをやっていたので、記憶に残っているんですよね。
ガスコンロに網を敷き、最初は日本酒で、その後調味液(しょうゆをベースに味付けしたもの)で焼いていきます。

お皿に盛るときに、塩で「倒れないように」するのですが、この塩を卵白を使って固める、などという技を教えてもらったのも、懐かしい思い出です。
そして個人的に一番好きなのがこれ。
つぼ焼きに入っている肝

さざえの肝です。この肝までしっかり味が付いていて、ほろにがで、ほんとうにおいしいんです。私は昔は肝の類がそう好きではなかったのですが、これは美味しいと思います。今でも大好きな味です。
身もこんな風に食べやすく切って入っています。
つぼ焼きの中

サザエのつぼ焼き自体は、例えば日御碕や美保関などと言った所でも売っていたりするのですがあちらはやっぱりロケーションと海風がごちそうの部分もあります。一方でこうやってしっかり料理としていただくと、さざえって美味しいなぁと改めて思った一品でした。

川海老のからあげ

川海老のからあげ
川海老は殻ごと揚げてあります。レモンとしし唐。シンプルな塩味とレモンの味で、気分もリフレッシュ。

ブリのあら煮

ぶりのあら煮こちらも昔から変わらずあるメニューです。やや濃い目の味付けが日本酒にぴったり(そしてやったことないけど、絶対白いご飯にも合う)
以前は同じ味で炊いたごぼうが付いていたのですが、今回はごぼうはなくなっていました。

飲み物

最初は生ビール、そこから飲み比べセットへと移り、日本酒が止まらなくて、國暉の生酒もいただきました。
國暉 生酒

國暉は松江市内の酒蔵で、初代の大将の同級生だったとか(と記憶しているのですが)で、扱っていると聞きました。
当時は純米生酒というのもあり(今も國暉の商品としては同じパッケージで残っています)、そちらは未だに松江に行ったときに見つけたら買ってしまうのですが、今回は純米ではなく普通の生酒です。

國暉のお酒は「いかにも日本酒」と言った強い風味が特徴。友人の日本酒好きに言わせると「酒好きが好む味」とのことです。
その味が、このなわのれんの、しっかりした味わい(あら煮やさざえのつぼ焼きなど)にしっかりマッチ、日本人で良かった! と思う味。

あと今回、あれば飲もうと思っていたのがこちら。
酒on the 抹茶ロック
酒on the 抹茶ロック です。

今年の新商品。

http://news.nawanoren.com/article/183568592.html

抹茶の氷のオンザロックです。お茶の風味がしっかりしていて、ほろよい加減がいい感じにシャキっとしてくる感じ。
味わいがだんだんと変わってくるのを楽しみながらいただくのがおすすめです。

ということで、酒on the 抹茶ロックで締めて、松江の夕食は終わり。食べたいものを食べたいように食べて、幸せな足取りでホテルに戻り、あれだけ飲んだのにしっかり温泉のお風呂にも浸かり、初日を終えたのでした。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

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如月 ローズ
文章も書く、ソムリエ料理研究家
岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
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