これからの季節催事の話

ハロウィンカラー

私はスーパーマーケットでお仕事しているわけですが、次の季節催事ってなんだろうな~とか、よく考えます。
次の、っていうのはハロウィンの次の、という意味です。

長く生きてる人(笑)はご存知だと思うのですが、ハロウィンが今のような盛り上がりを見せてきたのは、ここ10年くらいのこと。
その昔は「ハロウィンは日本人にはなじまないよ」とか言われて、季節催事と言えばクリスマスとバレンタイン(とおまけのホワイトデー)くらいでした。

でも今、ハロウィンってすごく伸びてます。盛り上がってます。
というわけで、仕事としてハロウィンを見た時に、「じゃあ、ハロウィンの次に、ハロウィンみたいに盛り上がってくるものって何なのかな?」というのはやっぱり考えてしまうわけですね。

じゃあ、ハロウィンが日本人には合わないよとか言われていたのに、こんなに盛り上がるようになったのはなんでだろう? と考える。

一つは、ハロウィンというものがSNS映えする、ということがあると思います。
ハロウィンと言われて思い浮かぶのはオレンジと紫。この「ハロウィンカラー」ってインスタグラムを初めとして、とても「映える」
ちなみにこの記事につけてある写真は、ハロウィンの時期に「ハロウィンメニュー」として提案したブルスケッタの写真です。

このハロウィンカラーがSNS映えするため、拡散されやすかった。この色を使ったらハロウィンって分かるってとてもラク。それともう一つは、変身願望。誰もが子供のころに「魔法使い」「お姫様」「ヒーロー」「おばけ」になってみたい、と思ったことがあるんじゃないかと思います。それを、子供にさせてあげられる。その写真を撮って、かわいいね、と共有する。自分もついでに楽しんじゃうことも出来る。
子供のころの夢を大人になって自分の子供で叶える、というと言葉は悪いのですが、子供もそれで満足して入ればOK ではないでしょうか?

こう考えると、カラーと変身願望という二つの要素が今のSNSの時代にぴったり合っていた、だからこんなに一気に浸透した。

じゃあ、次に来るのは? イースター、来そうですね。色が春らしくて、パステルで可愛い。エッグハントっていうイベント性もある。もう少し工夫でいろいろなことが出来る余地がある。まぁでもエッグハントっていうのはアクションだから、あまりSNS映えはしないかな……
そこにもう一歩、何か映えるものがくっつくと面白いと思うんだけどな。

日本のイベントは? と言えば、夏越の祓、実はひそかに注目しています。
茅の輪、結構映えると思う。くぐる、というイベントもある。うーん、でも小粒だよな。夏越ごはん、というものがあるんらしいですが、これはいわゆる「プロモーション」ごはんだから、たぶん流行らない。今はもう、そういう時代ではないからね、と思います。水無月もイマイチ地味な色合いだしなー。
ただ、恵方巻にしても、丑の日にしても、日本の祭事は「厄を払う」「無事に過ごす」というものが強い要素のものが強い。そういう意味で「今年後半も無事に過ごせますように」という祈りの入った夏越の祓は、悪くないんじゃないかなとか思うんですけどね。どうなるかなー。