試験を二つ終えてから、なんとなく日々こまごまとした「あれもやりたかったんだよねー」なことをしながら過ごしています。
その一つが俳句。巷では「俳句は紙とペンがあれば」という意見が多いかなと思うのですが、……そして確かにそれも間違っていない、間違っていないのですが、だからこそあえて言いたい。
初期投資、かけようと思えば結構掛かるし、でも掛けた方が満足度が高いよー(と思う)。こんな感じで、俳句入門はじめました、という話です。あくまで「私はこうだった」とか「こうした」って話です。
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そもそもまた、どうして俳句?
多分、思いますよね。プレバトの影響? って。というか、本屋さんの俳句の所とか行くと、結構な確率で「プレバト」に触れられている。実際、あの影響で俳句に興味を持ったって人も、少なくはないんだろうなと思ったりします。
でも、プレバトの影響はゼロではないんですけど、私の場合はちょっと違って、日本語教育能力検定試験の勉強の方が、大きなきっかけです。
日本語教育能力検定試験の中で、文法っていうのが結構大きくて、その中でも「助詞」っていうのが……これまた、面倒というか、分かりづらいというか、えっと、もちろんある程度きちんと使えているとは思うんですけど、それって「感覚的」なもので、あまり「文法」できちっと理解した上で使ってるわけじゃない……ので、とにかく苦手でした。
ただ、試験においては結構大事な項目で、これを避けては通れない。うわーん、助詞なんてきらいだぁー! とか思いながら勉強していたわけです。
で、その頃にですね、何か(例文であったんでしょうかね、それともそれこそプレバト見たのかも)俳句って面白いなぁとか、ふと思ったんですよ。
17音しかなくてですね、省略とか比喩とかがとても大事なので、助詞も「たった一文字だけど、それを替えると意味ががらっと変わる」んです。もちろん、普通の日本語だってそうなんですけど、普通の日本語で「どの助詞が最適か」なんてことは、まぁ悩まないですよね。最適じゃなくても、大体文意で分かるし。
でも、俳句はそうは行かない。
ということで、プレバトで面白い先生だなぁと思っていた夏井先生の本を買ったのが8月15日のことでした。
入門書2冊
タイトル画像がその写真なんですが、右がその、夏井先生の本。もう一冊は広島の紀伊国屋書店でメンタルヘルスマネジメント検定の時に買った4冊のうちの一冊です。
夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業 [ 夏井 いつき ] 価格:1,540円 |
価格:1,430円 |
夏井先生の本は、編集者の方を生徒と見立て、教室形式。もう一つの方は、初心者の女性が、誘われて句会に参加し、順次色々なルールを覚えていく、というストーリー(マンガと解説、という形になっています)
プレバトなんかもそう感じるんですが、この2冊目の方に「添削例」が載っていて、すごく分かりやすいんです。また、夏井先生の方は、ポイントがわかりやすくまとめてあるのがいい。
ということで、まぁ入門書の話、です。
それだけじゃない
と、ここまでは、「そりゃペンと紙があれば」って言っても、入門書くらいはね、と思いますよね。でも実は、俳句には「歳時記」という大物が……(笑)
歳時記、というのは俳句の「季語」をまとめたものです。
どうなんでしょう、一般家庭に、あるものなのでしょうか…… 上の2冊とも最初は「貸してもらう」ところから始まっているんですが、そういう機会のない方は、結局本屋とかネットで「うーん、このくらいかな」とか言いながら買うしかないんじゃないでしょうか……
で、この歳時記がまた、結構色々なものがある。好みと言ってしまえばそれで終わりなので、多分上の入門書二冊が「ぼかして」書いてあるのは、そこに配慮したのかな、とか、あと……多分あれですよ、歳時記は歳時記で、多分、沼……
ちょっと脱線
実は私の実家には、歳時記がありました。でも、誰かに俳句の趣味があってそれを持っていたわけではなくて、ですね、実母の趣味が水彩画で、花の絵を描くのが好きだったので、その花の写真が欲しくて、えらくごつい、そして大きくて重たい、歳時記があったんです。それも……何巻も。
ということで、私の歳時記のイメージは「重くて大きくてかさ張る」でした。
でも、上の二冊を見てみると「ポケット歳時記」的なものもあるらしい。……何を選べばいいのやら。と悩んだ末、結局「スマホ版」と文庫本の二つ持ちをしています。
私の俳句セット
スマホ版ね、高かった。アプリですけど。でも、スマホはイマドキ、かならず持っているので、この文庫本でも「重たいな」と思う時、あるいは「ちょっと買い物に行って、その途中でふと思いついた時」なんかには重宝しています。
それから文庫本サイズの歳時記は、こちら。
今はじめる人のための俳句歳時記 新版 (角川ソフィア文庫) [ 角川学芸出版 ] 価格:924円 |
投資、とか言っても、このサイズで、この内容で1000円を切るので、これはとてもおすすめです。あと、アプリ便利なんですが、やっぱり本の方が「パッと目に入る」「ぱらぱらとめくって見られる」という点で、いいなぁ、と。
電子辞書
これは、すでに持っている方もいるかも知れませんね。
私はかれこれ10年以上使っていた電子辞書が(長いよ)、退院してきたら、液晶が逝ってまして。辞書なしの生活をしていたので元々欲しいと思っていたのですが、俳句にチャレンジしだしてからはさすがに「辞書ないと無理……」という感じになってきたので、買ってしまいました。
例えば「青」と「蒼」って何が違うんだろう、とか。もちろん「辞書的な意味」は「青」で統一なんですが、使用例とか見れたらなんか「ニュアンスの違い」とか分かるかな、とかね。
上の歳時記もそうですが、とりあえず俳句って「引き出し」勝負みたいな所があって、その引き出しを増やすのは「例」が一番なんですよね。
俳句ノート
と、実はこれ言いたさにこの記事を書いているようなものでもあるんですが、俳句ノート(句帳)には、いわゆる「野帳」がぴったりです。
野帳って、あの「測量するとき」とかに使う(上の写真にも写ってますが)細長いサイズの、表紙のしっかりした小さいノートです。
句帳として売られているノートは、結構いいお値段のものも多いし、普通のノートでは表紙がやわらかく、どこでも書けるという感じがないのですが、野帳はそもそも「野山に持って出て」「立ったままでも書ける」のがポイントのノートなので、かさばらないし、中は方眼で、縦に使っても横に使っても良いし、ということで、句帳にピッタリです。
現在使っているのは上の写真の緑のものですが、なんと(私の愛する)無印良品にも、同じタイプの、真っ黒な野帳が売られていました*(!!)
シールを貼ったりするカスタマイズも楽しいですし、なんせ丈夫です。中の紙はある程度しっかりしていて、裏移りとかもない感じ(どんなペンでも大丈夫かどうかは分かりませんが今のところ色々使ってみたけど大丈夫っぽい)
ということで、もし「やってみようかな」と思われた方、ぜひ野帳を使ってみてください。
* 12月13日、次の一冊を買いに行こうと無印良品に行った所、該当商品はネットショップのみの取り扱いとなっていました。
https://www.muji.com/jp/ja/store/cmdty/detail/4548718572793夏井先生のもう一冊
その後、買った本の中に、ここでご紹介した本の、さらにもう一歩手前、初心者が始める「前に」読む本、がありましたので、ついでにご紹介。
夏井いつきの俳句ことはじめ俳句をはじめる前に聞きたい40のこと [ 夏井いつき ] 価格:1,430円 |
こちらは「始める前にこんなことが疑問」というBefore初心者向けの本です。笑ってしまう内容も多かったけど、「あ、それ私も思ってたー」みたいなことも多くて、さくっと読める割には、役に立つ本だなぁと思います。
また、中にぽろっと「写真を撮る人と、俳句を詠む人は視点が似てるらしいよ」という夏井先生の一言があり、私もなんかそうだよなーと感じていた矢先だったので、「やっぱりそうか~」と嬉しくなりました。
今回、伊月庵通信にも投句をしてみました。ちょっとずつだけど、足を踏み入れているなー、という感じです。
note更新しました
それと、noteですが、先日のメンタルヘルスマネジメント検定の話に続き、俳句のきっかけにもなった日本語教育能力検定試験の方もまとめ記事(これは分量多くなるので何回かに分けます)をアップします。っていうか、一つ目をアップしました。もし興味がある方がいらっしゃれば、ぜひご覧ください。
本日もお読みいただきましてありがとうございます。
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文章も書く、ソムリエ料理研究家
岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
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