最近スーパーで見かけるようになった「骨取り」表示。見たことはありませんか? あれって何なのでしょう? どんなメリットがあるの? ふつうの魚と何が違うの? そんなことを思ったことがある方も多いのではないでしょうか?でも何となくまだ買ったことないな……という方も多いかもしれませんね。
でも骨取り魚、結構便利なんです。使わないのはもったいない。
魚は良質の脂と、たんぱく質を多く含み、積極的に取りたい食材です。ぜひ食卓に取り入れてみませんか?
そもそも、なぜ骨取り?
加工の段階で、骨を取ってあります。
魚というのはもちろん、骨があるんですが、あまり食べない人の多くに「骨を取りながら食べるのが面倒くさい」という理由が挙げられます。でも冒頭でも挙げたように、消費者の立場から言うと「食べた方がいい食材なのは分かってるけど……」という気持ちもありますよね。
「じゃあ、骨取ったら買ってくれる?」
これが「売る方」からの提案です。
また、単純に「面倒」という理由以外にも、現在の食をとりまく環境が「骨取り」してくれるとありがたいなぁ、という方向にあるのも事実です。例えば私の父親(数年前に亡くなってますが)は最後の数年、食事は母が食べさせていました。魚も、本人が好きだし食べたがるから食べさせたい。でも自分で食事を出来ない以上、母が焼き魚などはすべてほぐして、骨を取って、それから小さくして父親に食べさせていたそうです。
また小さいお子さんのいる方。骨がのどに詰まったら、と思うと怖いですよね。子供も、美味しいと思ったら何も考えず食べてしまいますから。
そんな需要もある「骨取り」 今スーパーマーケットで増えているのも納得です。
どうやって食べるの?
好きなように食べればいいのですが、今はまだ魚種も加工タイプも限られていますね。大半のものは焼くだけで美味しく食べられるようになっていると思います。
ただ、焼くと言ってもそのまま焼くのも良し、魚種によっては小麦粉を付けて焼いて、洋風の食事に合わせるのもおすすめです。
冷蔵庫にあると、「ちょっと足りないなー」という時に簡単にもう一品、増やすことが出来ますし、この写真のように「メイン」「肴」としても使えます。
また、最近はスーパーマーケットだけではなく、コンビニエンスストアにも骨取り魚増えています。
コンビニエンスストアの場合は、スーパーマーケットのような「食材」として売っているのではなく「焼き魚」「味噌煮」などの、すでに調理済みの状態で売っている場合が多いようですね。
コンビニエンスストアのこれらは、温めるだけで美味しくいただけます。
タイトル画像に使っている「サバサンド」は、私は家に骨取りのサバがあったので自分で焼いて作ったのですが、「作ってみようかな」と思ったきっかけはネットで「コンビニエンスストアの焼きサバをパンにはさむとおいしいよ」といいう話題でした。
パンにマヨネーズとマスタードを塗り、レタスとサバを挟んでいます。塩サバとマスタードマヨネーズを自分で合わせてみたのは初めてでしたが、美味しくできました。
あちこちで扱うようになると、いろんな方がいろんなことを試してみて、美味しい食べ方もたくさん発信されます。
骨取り魚、ぜひ日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?