それでもうなぎを食べたい ハーフサイズを食べ倒す3つのレシピ

うなぎメニュー

本日20日は土用の丑の日です。平賀源内さんが丑の日には「う」のつくものを食べると良い、という故事から「うなぎを食べよー」と言い出してから、うなぎを食べる日としてすっかり定着した夏の土用の丑の日。とはいえ、昨今、うなぎは高値の花になるばかり。絶滅するという話も聞くし、値段は上がってるし、そうまでしてうなぎ食べないといけないかなーと思いつつ、食べないというのも少し寂しい気もするし、と悩ましい日になっているのではないでしょうか?

初めに

いろいろ言われてるけど、この日はやっぱりうなぎ、食べたいなぁという方。年に一度のことだし、ということもありますよね(ちなみに私も年に一度、この日だけはやっぱり食べてしまいます/まぁ買わないといけないかなっていうのもあるんですが)

でも1尾は高い! ということで、ハーフサイズにしませんか? そうしたらまぁ、手が届かなくもないし、量も少ないけど……

しっかり食べ応えのある3品にアレンジして、ハーフサイズのうなぎでも十分満足な土用の丑の日になる三つの食べ方をご紹介します。

下準備

買ってきたうなぎをふわふわにします。やわらかく、かつ味付けをしてからアレンジ。
ということで、フライパンにうなぎと日本酒(大さじ2杯くらい)を入れます。
うなぎを温める

弱火でゆっくり温めていきます。蓋をして、蒸し焼きにしていき、日本酒がなくなったら、添付のたれ(ついていない時は小さいボトルを買った方がいいですが、お店で言ったら多分つけてくれます)を入れ、さらにまとわせつつ温めて、しっかり味を付けます。
うなぎのたれを絡ませる
ここまで出来たら下準備は完了、コンロから降ろし、粗熱を取り、アレンジレシピに移ります。

ある程度熱が取れたら、切っておきます。半分にして、まずその半分をうな玉丼に。残りの半分の3分の2をうざくように5mm幅、さらに残りを半分に切ってうなぎ玉子豆腐に。
実山椒を使う場合はここで刻んでおきます。

下準備

うなぎ玉子豆腐

<材料>

1皿分
うなぎ 少量(上記下準備参照)
玉子豆腐 1パック
実山椒 少々
うなぎ玉子豆腐
小鉢です。一番残りを使います。

作り方

載せるだけ。冷ややっこにする、一緒に温める、など豆腐と合わせたレシピは見かけたのですが、豆腐と合わせると、豆腐自体の味をどうするかの問題、うなぎの味が消えてしまわないようになんらかの調味をする、という所がネック。でも玉子豆腐だと、そのままでも十分おいしく、いい感じの味わいになることに気づきました。
添付のつゆもうなぎの周りに回しかけ、実山椒をきざんだものを載せています。

うざく
うざく(うなぎときゅりの酢の物)

<材料>

一鉢分
うなぎ 少量(上記下準備参照)
きゅうり 1本
合わせ酢(市販のもの) 大さじ1と1/2杯
うざく、と言えばきゅうりとうなぎの酢の物。うなぎのアレンジメニューの中でう巻きと並んで一番メジャーかもしれません。

作り方

きゅうりは蛇腹に切ります(じゃばらきゅうりの作り方はこちらを参照
一口サイズに切って、上にうなぎを載せ、合わせ酢を回しかけて出来上がりです。
うなぎの香ばしさ、甘辛さと合わせ酢の甘み、きゅうりのさっぱり感が絶妙。「最初に合わせた人、すごいなぁ」と思う一品です。

うな玉丼

うな玉丼
うな丼だと、上に載ってるのが二切れだと寂しいですよね。でも、うな玉丼なら、ボリューム感もしっかり。
カイワレと奈良漬け、実山椒を合わせて味わいもメリハリがつきます。

<材料>

一鉢分
うなぎ 4分の1尾
玉子 2個
つゆ(めんの浸けつゆくらいの濃度のもの) 50ml
カイワレ 適量
実山椒 適量
ごはん 1膳分

奈良漬け 適量

作り方

スキレットにつゆを張り、鰻を入れ加熱します。
スキレットでうな玉丼
スキレットでなくて小さいフライパンでも可。親子丼に使うような鍋(伝わりますかね?)をイメージしていただくと分かりやすいと思います。

加熱して、沸騰したら、玉子を2回に分けて入れます。適度に固まったら、白いごはんに載せて、カイワレと実山椒を載せて出来上がり。
玉子が固まれば出来上がり

二切れのうなぎでも、玉子でボリュームアップ。玉子とうなぎはとても相性がいいので、こんな組み合わせもありです。

ということで、ハーフサイズのうなぎで3品、いかがでしょうか?
意外に「使える」なぁと思いませんか?
ちなみに値上がりに伴い、昨年と同じようなお値段でも、「なんか今年、小さい?」というようなことも起こります(普段、大きさ意識していますか? 昨年の特大サイズのお値段で、今年は大サイズ、ということも結構あると思いますよ)

今年のうなぎは、多分どこもですが、お値段すごく上がっています。私の勤務先でも1.5倍近くになっているものも。でもそれでも昨年より利益を圧迫する商材になっているのが実情です。
正直、そこまでしてうなぎって、売らないといけないんだろうか、という気持ちになることも…… でも、これがないと、という方も高齢の方を中心に多いのも事実。
また、実際にやっぱり、食べたいなっていう気持ちもないわけでもないし…… という悩ましい気分です。でもうなぎの実情を考えると、仕方ないかなという気持ちも。貧乏人には食べられない魚になってきている、というのが実情かも知れません。
しばらく、こういう悩ましい状況が続くんでしょうね。

↓ランキング参加中↓

にほんブログ村 料理ブログ ひとりご飯へ
にほんブログ村

如月 ローズ
文章も書く、ソムリエ料理研究家
岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
*お酒と料理で豊かな食を
毎日の食をもっと充実させたい、あるいはさせたいと思っているけれど、イマイチ充実しない……そんな思いを抱いていませんか? そんな毎日を、ちょっとしたアイディアや情報をご提案することで、ストレスなく幸せな食生活、――ひいては幸せな毎日を過ごしていただきたい、そんな思いで運営しています。

Instagram Instagram @febroses
noteでも発信中 如月ローズ https://note.mu/febroses ←昨日「レシピの作り方」更新しました