数字にあれ?と思ったら「統計でウソをつく法」ダレル・ハフ著 講談社ブルーバックス

統計でウソをつく法

読書読書と、このブログにも折に触れて書いているんですが、そのうちの一つをご紹介。

新型コロナウィルスで、世の中に色々な「情報」「統計」があふれるようになってきましたよね。なんかよく分からないけど、分かりたい、という方への入門書としてよいかな? と思ったので、この「統計でウソをつく法」をご紹介します。

そもそもは

退院して、あれよあれよと新型コロナウィルスが蔓延しテレビやネットでもさまざまな数字があふれてくるようになりました。元々たしかワイドショーなんかでは、何かこういう「大きな流れ」があれば、まぁグラフとかそういうものは流れていたと思うのですが、以前と大きく違うのが、ネットの存在です。

以前は、テレビでなんだか変な数字が流れたなぁと思っても、残るわけではない、次のニュースに行けば消えてしまうし、その数字の検証とかもあるわけでなし、数字が出たとしてもフリップで一瞬、コメンテーターや専門家が何かをごそごそ言って終わり、だったと思うのですよ。

でも、最近はインターネットで拡散され、残るし、さらにそれに対する反応とか反論とかさまざまな数字が、ネット上で見られるようになってきました。

そこで見られる「数字」というのは玉石混淆で、「なんだかこの数字違和感……」と思っても、それ以上どうもぴんと来ない。
この気持ち悪さは何かに似ているなぁと思ったら「買ってはいけない」という本の存在を思い出しました(記憶にある方、いらっしゃいますかねえ)

一見科学的な数字を元に、巧妙な問題点のすり替えや、量の問題をあえて無視したり、数字の使い方をあえてごまかすことで「センセーショナル」に「買ってはいけない」主に食品の、それもメーカー名商品名まであげつらい、社会問題になった件です。

でも、当時小売業の食品担当に入ったばかりの私は店頭で立ち読みして(話題になってるんだから一応目を通すかと思って見に行ったら、割と内容がなかったので、ざっと立ち読み)「違和感はある、これ(この論理)は何かがおかしい、でも何か分からない」というとてつもない気持ち悪さを感じ、結局「買ってはいけないは買ってはいけない」という本を買ってしまいました(笑)
並んでたんですよ、私が行った本屋、「買ってはいけない」と「買ってはいけないは買ってはいけない」が。

フェイスブックでヘルプ!

で、それを思い出したので、フェイスブックで「社会科学の統計入門で『これ』って何かご存知ないですか」と友人に問いかけたところ、大学時代の恩師が紹介してくださったうちの一冊がこの本でした。

あと2冊は実物を見つけられていないので、アマゾンで買うかどうか、悩み中です。出来れば実物を見たいので、どこかの本屋にあればなぁということで、本屋に行くたびに一応探してるんですが、まだ見つけていないんですよね。

でも、こちらの本はブルーバックスということもあり、米子の本の学校で無事見つけることが出来、試験を挟んで読んでいました。
その時の記事はこちら↓

ようやく、髪の毛が生えそろってきました、というご報告をしたのが7月くらいだったと思いますが、その後も無事にちゃくちゃくと伸び、そろそろ収拾...

ということで本題です。

ロングセラーです

手に取った時は、何も思わなかったのですが、初めの数ページを読んで、とある違和感に気づきます。デジャヴュ。

文体も古いし……読んだこと、ある?

と思い、奥付を見たところ、

「1968年7月24日 第1刷発行」

の文字が!
年上やないかい!

……読んでますね。間違いなく読んでます。多分専門に分化してすぐの頃の……多分「社会学実習」の最初の頃の、教科書じゃなくサブテキスト? 読めリスト? に入ってた記憶が……多分……

教科書って、多分どの分野もだと思うんですが、高いんですよ。でも、この本はブルーバックスで、サイズも小さいし、お手頃価格だしで、教科書がこれってラッキー、くらいのことを思った記憶も、よみがえってきました。

内容として

内容としては、ですね、タイトルと、帯表面は「騙されないためにだます方法を知る」というスタンスなのですが、裏表紙には章も書いてあるし、帯にはなんと「5つのカギ」までちゃんと書いてあります。

5つというのは(帯にも書いてあるんだから、ここに転載してもいいだろう)

1、出所 2、方法 3、隠されていないか 4、問題のすりかえ 5、意味があるか の5つに注意しましょう、という話で、本の内容は前段に実例とこれの何がダメで(さすがに例は古く、イマドキはここまで単純なことはしないだろうと思うものが多いですが、とはいえ、先日もネットで左と右で軸の単位が違うグラフが流れて来たりしたので、なくなっているわけではないのだろうと思う)それに気づくためにはこういうことに注意するんだよ、という話で組み立てられています。

そもそも、統計データというのは、そこにあるだけではただの数字なんですよね。それが「誰かによって引っ張り出されてる」ということは、その引っ張り出して来た「誰か」は「何かを言いたくて」引っ張り出してきているわけで、そのことを意識しておくだけでも、ずい分と違うのかなぁと思います。
(その切り口が上の5つですね)

実際、私は仕事の関係上、数字を結構扱う機会も比較的多くあったと思うのですが、それでも今、あれこれ流れている数字を見て「違和感はあるけど」というくらいの感想を持つのがせいぜい、となれば、普段数字を見慣れていない方というのは本当に「何が本当か分からん!」となってしまうんだろうな、と思います。

そういう意味では「数字へのリテラシー」も求められる世の中になって来つつあるのかなぁと考えたり。
テレビやネットの数字を見て「なんか気持ち悪さを感じる」という方は、こちらを一読してみられるといいかなと思います。

統計でウソをつく法 (ブルーバックス) [ ダレル・ハフ ]

価格:1,012円
(2020/11/19 12:14時点)
感想(10件)

日々読書

試験前は、それでも試験勉強優先で、本は積まれていく一方でしたが、ぼちぼち読んで行っています。
この本の後、今読み始めたのは、こちら

左はかなり読み終わり、右は広島の紀伊国屋書店で買った本のうちの一つです。
たまたまなんですが、この二つを並行して読むと、めちゃくちゃ面白いです。頭のなか、ごちゃごちゃになりますが、たとえば「社会学においても、『形態と機能』に分けて考える」ことを道筋として確立すると面白いのかな、とか。
あ、いや今の最前線の社会学で、どうなっているのかは知りませんが。

右の本の「はじめに」の中で、私たちは社会の中に生きて、社会を考える、と書いてあるんですが、お医者さんも、「体をもっているけど、体を診ている」んだなぁ、とか。医学っていうのは、本当に全自然科学にまたがっていて、総合自然科学的な感じである、と國松先生の本に書いてあるんですが、社会学もそういう「学際的」な意味では一緒かなとか(まぁ医学は統合、社会学は隙間、という気はしますが)

勝手に一緒にするな、って叱られるかも知れませんが、私的にはこの二つを行ったり来たりしながら読むことで、めちゃめちゃワクワクしてるので、良いことにしてください。

ということで、統計の本のご紹介と、最近の私の読書のお話でした。
本日もお読みいただきましてありがとうございます。



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アバター如月 ローズ
文章も書く、ソムリエ料理研究家
岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
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