ワインを飲む方にとっては、生ハムとかスモークサーモンというのは定番のおつまみネタですよね。でも、一度にそんなに大量には食べられないし、ってことで、中途半端に残ってしまうことも多い食材ではないかと思います。
翌日にサラダに使ったりすることもできますが、実はこの食材、日本酒にも意外に合うんです。
先日、日本酒に合わせましたので、その時のお話と、ちょっとしたコツをご紹介いたします。
日本酒に合わせるときのポイントは、和風の食材や調味料と合わせる、ということ。
たとえば、このお寿司の例だと、まずすし飯。本当ののん兵衛の方はごはんとお酒は合わせないのかも知れませんが、お酒を飲んでいると結構お腹が空いてきませんか?
その時に、少し濃い目の味付けのご飯ものがあると、お腹も落ち着くし、いい肴になります。
ごはんは普通からやや硬めに炊きます。今回の4つで約半合分のごはん。酢飯にするのは、市販の寿司酢(液体でも粉末でも可)を気持ち濃い目に混ぜ合わせます。
シャリの形にして、上に生ハムやスモークサーモンを載せていきます。この時に、端っこを少しなでつけるようにシャリとなじませると、いかにも本格的な「寿司」だなぁという感じになります。
そうそう、生ハムには半分に切った大葉を挟んでいます。大葉は縦半分に割き、茎の部分は取り除いておくと食感がいい感じになります。
で、上には生ハムは粉山椒を。スモークサーモンには柴漬けのみじん切りを載せました。
盛り付けはフラットプレートに、余白を多めにとって盛り付けると、いかにも「きちんとしましたよ」っていう感じになって気持ちいいですが、飲みながらそれをするのも少し大変なので(フラットプレート、扱いが怖くないですか?)そこはお好みで。今回はちょうど来たばかりのこのお皿を使ってみたかったのでこのお皿にしましたが、黒塗りの小型の盆などがあると和菓子やお寿司など、和風の食材に使いやすく便利かも知れません。
今回のコツは、大きく三つ。
一つは生ハムは国産のハムメーカーのものを使うこと。輸入の本格的な味わいの生ハムだと、今回くらいの調整ではなかなかすし飯には合いません。国産ハムメーカーの生ハムは、やっぱり日本人のし好に合わせて少しおだやかな味わいに作ってありますので、お寿司に合わせやすいのです。
二つ目は、すし飯を濃い目の味付けにして、シャリは小さめにすること。あくまでもおつまみ、ということで作るので、一口でパクっと食べられるサイズにしましょう。
三つめが、大葉や山椒、柴漬けといった和風食材をアクセントに使うこと。
この三つのポイントで、日本酒にも合うように、そして日本ワイン(甲州)やソーヴィニヨンブランなどのさっぱりした白ワインにも合う、ちょっとリッチなおつまみ寿司が完成です。