リースリングの気品は明石の上だと思う ~ワインと源氏物語9月

さんまのテリーヌ

8月にもう一回とか思ってたのに、気づけば9月末、慌てて(笑)9月の最終お休みに、9月のワインの日、ということでドイツのリースリングをいただきました。

ドイツのリースリング

リースリングと言えば、押しも押されぬ、ドイツワインを代表する白ワイン用ブドウ品種です。甘口から辛口まで、さまざまに多彩な味わいがあるのですが、何と言ってもポイントはその独特な香り。
他のフルーツなどにもなかなか例えづらい、さわやかでやわらかい香りが一番の魅力のぶどう品種です。

もちろんワインになってもその香りはしっかり。先月書いたゲビュルツトラミネールほど強くはないのですが、そこがまた品がよいというか、奥ゆかしいというか、でもはっきり感じるこの香気! という独特のポジションにあるワインなのです。

明石の上

一方明石の上と言えば。源氏物語の中でも有名な須磨流れ。その先の明石で出会い、明石の姫君を産み、その明石の姫君はやがて中宮になり源氏の栄華を作っていく、物語中でも大変重要なポジションの女性です。
また奥ゆかしい性格、田舎育ちゆえに少し控えめで、でもしっかりプライドも持ちつつ、ととても「よくできた人柄」ということで描かれています。
そして何より、「田舎育ちとは思えない高貴な感じ」というのがポイント。父である明石の入道は、いつか都の高貴な方に嫁がせるのだ、ということで、明石(当時としては田舎ですね)で育ちながらも、しっかりと教育して、源氏をして「育ちがよい」と思わせる姫君に育っているんです。

この、明石の上の描写、ワインと言えばフランス、という圧倒的、伝統的なワイン観があるなかで「ドイツで凛と立つリースリング」となんだか重なって見えるんですよね。
それが「高貴な香り」であるところも、なんだか共通している気がします。

さんまのテリーヌといただきました

以前に書いたさんまのテリーヌ。うまく盛り付けが出来なかったので、リベンジの機会をうかがっていました。
(今回、昨日作った時の写真なども使い、一部書き直しをしています「サンマを白ワインと美味しく食べるテリーヌに挑戦」)

ということで、作り方は上記リンクを見ていただきたいのですが、今回は肝を取れなかったこともあり、またリースリングに合わせるということで、少し肝のソースだと重いかなと思い、すだちと柚子胡椒でいただきました。

柔らかい白ワインに合わせるには

白ワイン、と一口に言っても、味わいはさまざま。ドイツや日本ワインの白は、やわらかい印象のワインが多い気がします。
柔らかい、というのは香りなどに尖ったところがなく、味わいもやさしめ。ニューワールドの白は香りが強く、ボリュームがあり、またボルドーの白などは酸味がはっきりしていてキリっとしているのに対して、上記のドイツや日本ワインは酸味も味わいも穏やかな印象です。

こういうワインに合わせるには、やはり味わいも「やさしい味わい」のものがいいかなと思います。
今回で言えば茄子。れんこん。野菜の味わいを活かしたものに、ちょっとだけ味付けしたものは、こういう柔らかい白ワインとよく合います。

今回も肝のソースにすると、多分味わいが負けてしまうかなと思ったので、すだちと柚子胡椒。ほんのりとした味わいに、少しぴりっとした柚子胡椒とすだちが効いて、美味しくいただくことが出来ました。
ドイツのリースリング、飲む機会がありましたら、ぜひ明石の上のことも思いながら飲んでみてください。

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如月 ローズ
文章も書く、ソムリエ料理研究家
岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
*お酒と料理で豊かな食を
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