やりたいこと できること そして晩酌

晩酌

津山に戻って来てから、早くも二週間が過ぎました。この前の休日は、一年と2か月ぶりに美容院へ(岡山にいる間は、結局決めかねて行っていなかった)

今日は平日の休みということで、あれこれ雑用を入れて、のんびり過ごしています。

米子は日帰り

美容院、ずっと米子に通っていて、でも岡山からはさすがに遠いので、岡山でなんとなく探したんですが決め手がなく、結局一年二ヶ月、美容院はご無沙汰でした。

さすがにいろいろ限界だったので、家が片付くと同時くらいの勢いで、この前の土曜日に米子に日帰りで行ってきました。

11時から予約で、1時過ぎに終わって、昼食は以前書いたこともある「回転すし 北海道」

先日の一泊一日松江米子は、松江市美保関町で前泊からのスタートでした。 食事は米子で 美保関町は島根半島の先端。松江市ではありま...

土曜日の昼過ぎということで、今回はさすがにちょっと待ちました。25分くらいかな。

相変わらずの人気店です。

最初に写真撮って、後のも撮ろうと思ってたら途中からすっぽり写真のことなど抜け落ち、堪能してきました。やっぱり美味しかった。

色々考える

で、その次の休みが本日のわけですが、一昨日、ネットで知った方の訃報が。ドナーが見つからない、ということで骨髄バンクのお願いが拡散されてきて知った方でした。

数日前に「そろそろ限界かも」とのコメントが載っていたので心配していたのですが、一昨日、お父様のツイートが。

その少し前には別の方が「仕事復帰OK出た」というのを見かけて喜んでいたのですが、やっぱりネットで知っているだけの方でもなんというか、悲しいというかただ残念というか……泣けてしまいますね。

フラジャイル

フラジャイルという漫画をご存知の方はいらっしゃるでしょうか? 直近の2巻にまたがって、移植の患者さんの話が出てきます。これもね、ホント自分に重なって、最初に読んだ時から5回目くらいまではだぁだぁ泣きながら読んでました。

今はSNSとかで可視化されてきてるのもあるし、医療情報、医療マンガなんかもどんどん「現実」に近づいてきているんだと思うんですよね。だから、当事者としてはやっぱり気になるから読んじゃうけど、重なる部分が果てしない。

余生ではなく与生

私は今の自分の生きている時間って「よせい」だと思ってるんです。というと、余生、と思って聞いた人みんな少し言葉に詰まったり「いや、そんなんじゃ」みたいなことを言いかけるんで、「いや与生」って感じ、と説明するんです(注 与生 という言葉は造語以外には存在しません)

「移植すると、人生変わる」「性格変わる」みたいな話ってあるんですけど、私はどうなるかなぁって思ってたんですよね。そりゃ変わるだろ、という気持ちもあるし、案外変わらないんじゃないの、っていう気持ちもあった。

でも、一番変わったのは、この「与生」の部分かなぁなんてことを思います。

「やりたいこと」から「できること」へ

移植前の私は、移植前ってこともあって「悔いのないように」みたいな「やりたいことをやり切りたい」みたいな思いが強くありました。でも、移植後、いろいろあって、無事に社会復帰出来て、書いたみたいに、いろんな人がいろんな道をたどって行くのも見て。

「できることをやろう」っていう風に少しシフトチェンジした。できることをやるのが、私の「やるべきことなんじゃないか」って思った、とも言えるし、与えられた時間を「誰かの、何かのために」使おうと思ったら「やりたい」だけでは違うんじゃないかな、と思ったというのもある。

でもだからと言って「自分を押し殺す」というわけではないんですよね。「出来ることをやりたいと思った」という感じなのかも。

昨日の晩酌

というわけで、そんなことを考えつつ、昨日は休日前、お酒をいただきました。岡山で買って帰っていた王禄を、やっぱりここは開けよう、と思ったので割とフルバージョンの肴。タイトル画像がその写真。

米子で買って帰ったあご野焼き。ブリカマの揚げ焼き。豚バラの西京焼き。

美味しい酒と肴を楽しめるのは、私を生かしてくれている、いろんなことのおかげ。

元気な時だって、もちろん生きているのはいろんな人のおかげだったのですが、移植後はそういうことを考えることが増えましたね。もしかして、それが移植後一番変わったことなのかも知れません。

頑張っているすべての人にエールを。

本日もお読みいただきましてありがとうございます。

ランキング参加中↓
にほんブログ村 病気ブログへ
にほんブログ村

難病ランキング
如月 ローズ
書くの大好きソムリエ&料理研究家。文章長め、肴多し。
現在岡山県のスーパーマーケットでシステムのお仕事をしています。
※(2019年11月より骨髄線維症治療に伴う造血幹細胞移植のため休職、2021年春仕事に復帰しました)
*家飲みを、もっと美味しく簡単に*
毎日の食をもっと充実させたい、あるいはさせたいと思っているけれど、イマイチ充実しない……そんな思いを抱いていませんか? そんな日々を、ちょっとしたアイディアや情報をご提案することで、ストレスなく、もっと楽しく快適に過ごしていただきたい、そんな思いで運営しています。

Instagram @febroses
noteでも発信中 如月ローズ https://note.mu/febroses

骨髄線維症と診断されたあなたへ

2019年12月3日、骨髄線維症の治療として、造血幹細胞移植を行いました。1月末に退院し、2021年4月、仕事に復帰しました。

この、あまり知られていない病気(難病指定されています)と、怖いイメージのある造血幹細胞移植について、少しでも同じ病気の方の参考になれば、という思いと、慢性の難病であるがために不安で過ごした、以前の日々、やったこと、それから移植の全体像について、などnoteにてまとめました。骨髄線維症の方はもちろん、慢性疾患の方とか、稀な病気の方などが闘病について考えるきっかけになると思います。
詳しくはこちら↓

骨髄線維症と診断されたあなたへ