先日ご紹介した実山椒のオイル漬けを使った、吟醸酒に合うようなさっぱり柔らかな味わいの一品をご紹介いたします。
Contents
はじめに
実山椒のオイル漬けや塩漬け、何かと使っていかないと、ヘタしたら一年残ってしまいます。いや、すでに昨年の塩漬けが残っています。頑張って使っていかなければ! ということに気づき、しばらくあれこれ考えてみようかな~ ということで。ちりめん山椒に使えばかなり使うと思うのですが、あれはあれで、ちりめん山椒自体が残ってしまう、ということもありそうなんだよな~
前回は「純米酒のようなタイプ」に合う料理だったので、今回はさわやかな吟醸酒に合うタイプに仕上げてみました。
基本は中華のよだれ鶏とか油淋鶏に近い感じですが、香りは柔らかで、山椒も抑え目に作るのがポイントです。
作り方
材料
鶏むね肉 1枚 (1枚で作った方が美味しく、作りやすいので、1枚の分量にしています。ソースは半分に合う量です)
しょうが スライス 4枚
塩コショウ 少々
白ネギの青い所 あるだけ
日本酒(下ごしらえ用)40~50ml<ソース>
実山椒のオイル漬け 小さじ1(オイルと実を半分ずつになるくらい)
チューブしょうが 1cm
白ネギ 5cm
白だし(市販のもの) 大さじ1
調味酢(今回はらっきょ酢を使用) 大さじ1
鶏むね肉の下ごしらえ
鶏むね肉は生姜と日本酒、塩コショウ少々と一緒に漬け込んでおきます(一昼夜くらいがよい)
ジップロックを使うと、簡単で、場所を取らずに漬けておくことが出来ます。
鶏肉を茹でる
漬けてあった胸肉にネギを載せ、ゆでていきます。水はなんとなく全体が漬かるくらい。漬け込んだ液やしょうがも一緒に入れておきます。
火加減は、あまり沸騰させずに、中火で、沸騰寸前になったら蓋をして、残りは余熱で火を通します。
ソースを作る
白ネギはみじん切りにします。欲しい分だけ、先端を細く切り、小口に小さく切っていくと簡単にみじん切りが出来上がります。
すり鉢(ミニ)で実山椒をすりつぶし、そこにチューブしょうが、白ネギのみじん切り、白だし、調味酢を加えて混ぜます。
今回白だし&調味酢と、市販の調味料なので、味わいはお好みで調節してください。酸味があまりに強いと吟醸酒とはちょっと合わせづらくなるので、全体的にはやや柔らかい味わいにするのがポイントです。
鶏肉を切る
鶏肉は余熱からの、ゆっくり鍋に浸したまま、冷ましていきます(これが硬くしないコツ)
スライスして、お皿に盛り、ソースを掛けたら出来上がりです。
吟醸酒に合う
タイトルにもつけるくらい、柔らかな味わいとさわやかな香りが吟醸酒に合う一品になりました。
吟醸酒の特徴は、原料のお米をとてもしっかり「磨いている」こと。その為、雑味が少なく、またその一方で香りがクリアでフルーティ、かろやかな味わいになります。
ということで、そんな吟醸酒に合うのは強い風味の料理ではなく、やさしく、柔らかな味わい。
米を磨く、ということについてはこちらのサイトが分かりやすかったので、ご紹介いたしますね。
日本酒選びをもっと賢く簡単に!ぜひ知っておきたい日本酒の「精米歩合」の意味とは?
吟醸酒は香りがよく、軽やかですが、冷やしてもそのさわやかな香りがすっきりと立って美味しくいただけます。夏には飲みやすい味わいのお酒と言えると思います。今回はおちょこでいただいていますが、ワイングラスのようなチューリップ型のグラスでいただくと香りも分かりやすく、美味しくいただけるという話も。
ぜひお試しくださいね。
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如月 ローズ文章も書くソムリエ料理研究家
現在岡山県のスーパーマーケットで販促のお仕事をしています。社内での講師を中心に酒と食の楽しさをお伝えしています。
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